Created for expats living in Japan

デジタルノマドとは?海外からの短期中期滞在者の増加

近年働き方の多様化が進む中で、「デジタルノマド」という言葉が注目を集めています。デジタルノマドは、自由度が高く柔軟性があり、さまざまな場所で仕事ができるという特徴があります。近年、海外から日本に短期、中期滞在をし、本国の仕事をしながら観光を楽しむ人たちも増えています。そのため、短期滞在者向けの家具付きマンションの需要も増加しています。この記事では、デジタルノマドの特徴や魅力、また今後の日本政府の対応について解説します。

デジタルノマドとは?

デジタルノマド(Digital Nomad)とは、特定の拠点や昔ながらのオフィスに縛られることなく、インターネットを活用して様々な場所を自由に移動して仕事をする人を指します。

「デジタル(Digital)」はコンピュータや情報技術、「ノマド(Nomad)」は遊牧民や放浪者を意味し、これらの言葉が組合わさり、『デジタル技術を駆使して自由な場所での活動をする人』を指す言葉として生まれました。英語でも同じ表現が使われています。

高速なインターネット接続やクラウドテクノロジー、コミュニケーションツールの進歩などのテクノロジーの発展により、オフィスに依存せずに、世界中の異なる場所で柔軟に仕事が行えるようになりました。

デジタルノマドの特徴

場所の制約がない

特定の場所に縛られず仕事ができるため、カフェや共同作業スペース、ビーチ、あるいは異国のリゾートなど、どんな場所でもインターネットがあれば仕事をすることが可能です。

柔軟なスケジュール

標準的な9時〜17時の働き方に縛られず、自分でスケジュールを管理することで、柔軟かつ効率的に働くことができます。

ネット技術の活用

クラウドサービス、オンライン会議ツール、プロジェクト管理ツールなど、最新のテクノロジーを活かして、仕事を効果的かつ効率的に行います。

デジタルノマドのメリット

デジタルノマドのライフスタイルには数々の利点があります。

場所の自由度が高い

仕事をオンラインで行うため、固定の場所に縛られず、自分の都合に合わせて場所を選ぶことが可能です。ワークライフバランスの向上

自分のペースで働き、柔軟な仕事とプライベートの境界を築くことができるため、仕事と生活のバランスを取りやすいのも特徴です。

地域ごとの生活費の最適化

デジタルノマドは生活の拠点を選択できるため、生活費を効果的に管理することができます。低コストの地域で滞在することで、経済的なメリットを享受しつつ、快適な環境で仕事を進めることも可能です。

国際的なネットワーク構築

様々な場所に住んで仕事をすることで、国際的なネットワークを構築することができます。異なる文化に触れることで、新しいビジネスのチャンスやアイディアを得ることもあるでしょう。

クリエイティビティの向上

新しい環境や異なる文化への触れ合いは、創造的なアイディアを引き出す刺激となります。デジタルノマドは異なる場所での経験からインスピレーションを得て、クリエイティビティを高めることができます。

海外からのデジタルノマド受け入れ

日本政府は、海外からのデジタルノマド向けの新しい在留資格「特定活動」制度を導入し、関連法令を改正、2024年4月に運用を開始しました。

>特定ビザ:特定活動(デジタルノマド・デジタルノマドの配偶者等)

対象者は世界各地を旅しながらリモートワークするデジタルノマド。日本において6月を超えない期間滞在して国際的なリモートワーク等を行う者に帯同する配偶者又は子。

6カ月間の滞在と就労が可能で、要件には、対象とする国・地域の国籍を保有する者、年収1000万円以上、民間医療保険への加入などが含まれ、約50カ国・地域が該当します。