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知らなかった日本・日本人の当たり前 第2弾

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この記事は、東京中央日本語学院様からご寄稿いただいたものです。

 

みなさん、こんにちは!日本語教師のエリです。東京の日本語学校に勤務しています。

留学生から、「日本人は不思議です」とか「日本は難しいですね」という意見をよくもらいます。今回は、「留学生が知らなかった日本・日本人の当たり前 第2弾」として、皆さんにお伝えしたいと思います!

第1弾はこちらへ

日本人は「暇」がきらい?

留学生から「エリ先生、わたしの日本語はおかしかったですか?」と不安そうな顔で聞かれたことがあります。

どういうことか詳しく聞くと・・・

<学生>

日本語で作文を書いたので、担任の山田先生に見てくださいとお願いしました。



お願いするとき、「先生、暇だったら、作文をみていただけませんか?」と言いました。


山田先生は困った顔をして、「うーん・・・」と言いました。

わたしの日本語はおかしかったですか?

私には、山田先生が「うーん・・・」とおっしゃった気持ちが、なんとなくわかります。

おそらくですが、「暇だったら」の部分が気になったのでしょう。


文法的には正しいですが・・・と悩んでしまいました。

山田先生の反応を考えると、学生に対してあまり良くない印象を持たれてしまっています。

学生には、目上の人には「暇ですか?」「暇だったら~」という言い方は失礼になることを伝えました。「文法は正しいのに、失礼な言い方だったんですね」と、びっくりした様子でした。

「お時間ありますか?」「お時間があれば~」が失礼にならない言い方だと言うと、「日本人は暇が嫌いですか?」と。

この質問には私も「うーん・・・」と困ってしまいました。



他にも、「先生は授業が上手ですね」と言って相手を怒らせてしまった話や、相手の服装を褒めて「いえいえ、そんな・・・」と困らせてしまった話などなど。

留学生は褒めたつもりでも、なかなかうまく伝えられないようです。日本人は「褒める=評価する」ことから、上の人が下の人を褒めるのがふつうです。

相手を褒めるときは日本の文化や考え方にも配慮すると、より良いコミュニケーションがとれるかもしれません。