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日本の公立小中学校の年間行事


日本では一般的な学校の行事も、海外の人から見ると珍しいものがたくさんあります。例えば入学式や始業式、運動会、授業参観日、家庭本文など。主に日本ならではの学校年間行事をまとめました。

学期制と長期休暇

 

日本の公立学校は4月に始まり翌年3月末までを1年間としています。学期は2学期制、3学期制の学校がありますが、現在3学期制の学校の方が多く見られます。下の図は3学期制の学校の例です。

 

4月~7月 1学期
7月下旬~8月下旬 夏休み
日本の公立学校では海外の学校とは異なり、夏休みにたくさんの宿題が出されます。
9月~12月 2学期
12月下旬~1月上旬 冬休み(約2週間)
1月~3月 3学期
3月下旬~4月上旬 春休み(約2週間)
春休みの後新しい学年が始まります。

 

日本の公立小中学校の年間行事

学校により多少の内容は異なりますが、主な行事を学期ごとにまとめました。

4月~7月(1学期)

 



 

始業式

4月、9月、1月のそれぞれの学期が始まる前に行われます。



 

入学式

海外では入学式や始業式が行われる学校はほとんどないため、日本独特の行事のひとつです。児童・生徒の保護者も出席します。

 



 

修学旅行

小学校は6年生で、中学校は3年生で数泊の旅行に行きます。

 

 



 

遠足・校外学習

日帰りで外に出かけたり、工場などへ見学に行きます。

 

 



 

授業参観・公開授業

保護者が子供の授業を参観します。オープンスクールは海外でも見られますが、授業の様子を保護者が見に行くというのは日本独特の学校行事です。

 

 



 

終業式

学期の終わりに行われる式。12月にも終業式があります。

 

 

 

9月~12月(2学期)

 



 

始業式

 

 

 



 

運動会・体育祭

保護者や家族が見に行く運動会も、海外ではあまり見られない日本ならではの学校行事のひとつです。

 



 

音楽鑑賞会・演劇鑑賞会

文化を学ぶための音楽鑑賞や演劇鑑賞

 

 



 

学芸会・文化祭

学芸会・文化祭もあまり海外では見られず日本ならではの学校行事です。

 



 

終業式

 

 

 

 

1月~3月(3学期)

 



 

始業式

 

 



 

卒業式

児童・生徒の保護者も出席します。

 

 



 

修了式

 

 

 

その他の行事

 

 

 

 

定期健康診断
学校で測定されるものと、医師が診断するものの2種類があります。

学校で測定するもの
身長、体重、視力、聴力、心電図、尿検査など(学年による)

医師が診断するもの
内科健診、歯科検診、耳鼻科健診、目の検査など

 




 

家庭訪問

全ての学校で家庭訪問があるわけではありませんが、今も多くの学校で実施されています。海外では家庭訪問がある国はほとんどないので、日本ならではの風習のひとつです。

 

 



 

学級懇談会・保護者会

教師と保護者が学校のことや問題などを話し合います。保護者は学校側に意見を提出することができます。

 

 



 

個人面談

教師と児童・生徒、教師と保護者、 教師と保護者と児童・生徒など学校によって面談の方法はいくつかあります。教師と児童・生徒が個人的なことについて話し合える場になっています。

 

日本の公立学校で出される夏休みの宿題

 

 

日本の公立の小中学校では海外の学校と異なり、30日~40日間ある夏休みの間にたくさんの宿題が出ます。

例を挙げると、算数と漢字のドリル、読書感想文、日記、絵、鍵盤ハーモニカのような楽器の練習、観察日記、自由研究など。全ての宿題は2学期の初日に提出することになっています。海外の学校の多くでは9月から新しい学年が始まります。学年が変わる間の夏休みに宿題が出ることはほとんどなく、子供たちに課された多くの宿題は、日本の学校の習慣として海外の人たちから驚かれることのひとつです。また、夏休みの間に塾(夏期講習)に参加する子もいます。

 


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