日本の小学校で子供たちがどのようなことを学んでいるのか、学校でどのように過ごしているのか、各科目の授業数、一日の時間割などの最新の情報をまとめました。また、日本の公立学校は海外の学校と異なる部分が数多くあります。
なお、下記制度は2023年3月13日現在のものであり、このページは最新の情報を保証するものではありません。制度は変更される場合がありますので、最新の情報は文部科学省のページでご確認ください。
下の表は文部科学省が発表している『小学校学習指導要領』 です。
(スマートフォンの場合横にスワイプしてご覧下さい)
科目 / 学年 | 1学年 | 2学年 | 3学年 | 4学年 | 5学年 | 6学年 |
国語 | 306 | 315 | 245 | 245 | 175 | 175 |
社会 | - | - | 70 | 90 | 100 | 105 |
算数 | 136 | 175 | 175 | 175 | 175 | 175 |
理科 | - | - | 90 | 105 | 105 | 105 |
生活 | 102 | 105 | - | - | - | - |
音楽 | 68 | 70 | 60 | 60 | 50 | 50 |
図画工作 | 68 | 70 | 60 | 60 | 50 | 50 |
家庭 | - | - | - | - | 60 | 55 |
体育 | 102 | 105 | 105 | 105 | 90 | 90 |
特別の教科 道徳 | 34 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 |
特別活動 | 34 | 35 | 35 | 35 | 35 | 35 |
総合的な学習の時間 | - | - | 70 | 70 | 70 | 70 |
外国語活動 | - | - | 35 | 35 | - | - |
外国語 | - | - | - | - | 70 | 70 |
合計 | 850 | 910 | 980 | 1015 | 1015 | 1015 |
ここでは主に外国人にあまり馴染みのないものを取り上げています。音楽や体育で必要となるものをまとめた "日本の公立小中学校 入学と必要品" も合わせてご覧ください。
以下引用元:文部科学省:小学校学習指導要領解説
社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎育成することを目指す。
第3学年
身近な地域や市区町村の地理的環境、地域の安全を守るための諸活動や地域の産業と消費生活の様子,地域の様子の移り変わりについて、人々の生活との関連を踏まえて理解する。
第4学年
自分たちの都道府県の地理的環境の特色、地域の人々の健康と生活環境を支える働きや自然災害から地域の安全を守るための諸活動、地域の伝統と文化や地域の発展に尽くした先人の働きなどについて、人々の生活との関連を踏まえて理解する。
第5学年
我が国の国土の地理的環境の特色や産業の現状、社会の情報化と産業の関わりについて、国民生活との関連を踏まえて理解する。
第6学年
我が国の政治の考え方と仕組みや働き、国家及び社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産、我が国と関係の深い国の生活やグローバル化する国際社会における我が国の役割について理解する。
具体的な活動や体験を通して、身近な生活に関わる見方・考え方を生かし、自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成することを目指す。
表現及び鑑賞の活動を通して、音楽的な見方・考え方を働かせ、生活や社会の中の音や音楽と豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに、表したい音楽表現をするために必要な技能を身に付けるようにする。
(2) 音楽表現を工夫することや、音楽を味わって聴くことができるようにする。
(3) 音楽活動の楽しさを体験することを通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育むとともに、音楽に親しむ態度を養い豊かな情操を培う。
表現及び鑑賞の活動を通して、造形的な見方・考え方を働かせ,生活や社会の中の形や色などと豊かに関わる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 対象や事象を捉える造形的な視点について自分の感覚や行為を通して理 解するとともに、材料や用具を使い、表し方などを工夫して、創造的につくったり表したりすることができるようにする。
(2) 造形的なよさや美しさ、表したいこと、表し方などについて考え、創造的に発想や構想をしたり、作品などに対する自分の見方や感じ方を深めたりすることができるようにする。
(3) つくりだす喜びを味わうとともに、感性を育み、楽しく豊かな生活を創 造しようとする態度を養い、豊かな情操を培う。
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 家族や家庭、衣食住、消費や環境などについて、日常生活に必要な基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2) 日常生活の中から問題を見いだして課題を設定し、様々な解決方法を考え、実践を評価・改善し、考えたことを表現するなど、課題を解決する力を養う。
(3) 家庭生活を大切にする心情を育み、家族や地域の人々との関わりを考え、家族の一員として、生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を養う。
体育や保健の見方・考え方を働かせ、課題を見付け、その解決に向け た学習過程を通して、心と体を一体として捉え,生涯にわたって心身の 健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力を 次のとおり育成することを目指す。
(1) その特性に応じた各種の運動の行い方及び身近な生活における健康・安全について理解するとともに、基本的な動きや技能を身に付けるようにする。
(2) 運動や健康についての自己の課題を見付け、その解決に向けて思考し判断するとともに、他者に伝える力を養う。
(3) 運動に親しむとともに健康の保持増進と体力の向上を目指し、楽しく明るい生活を営む態度を養う。
第5-6学年
心の健康
心の健康について、課題を見付け、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
心の発達及び不安や悩みへの対処について理解するとともに、簡単な対処をすること。
(1) 心は、いろいろな生活経験を通して、年齢に伴って発達すること。
(2) 心と体には、密接な関係があること。
(3) 不安や悩みへの対処には、大人や友達に相談する、仲間と遊ぶ、運動をするなどいろいろな方法があること。
病気の予防
病気の予防について、課題を見付け、その解決を目指した活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導される。
病気の予防について理解すること。
(1) 病気は、病原体、体の抵抗力、生活行動、環境が関わりあって起こること。
(2) 病原体が主な要因となって起こる病気の予防には、病原体が体に入るのを防ぐことや病原体に対する体の抵抗力を高めることが必要であること。
(3) 生活習慣病など生活行動が主な要因となって起こる病気の予防には、適切な運動、栄養の偏りのない食事をとること、口腔の衛生を保つことなど、望ましい生活習慣を身に付ける必要があること。
(4) 喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は、健康を損なう原因となること。
第3−4学年
外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、話すことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 外国語を通して、言語や文化について体験的に理解を深め、日本語と外 国語との音声の違い等に気付くとともに、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむようにする。
(2) 身近で簡単な事柄について、外国語で聞いたり話したりして自分の考え や気持ちなどを伝え合う力の素地を養う。
(3) 外国語を通して、言語やその背景にある文化に対する理解を深め、相手に配慮しながら、主体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
第5−6学年
外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュ ニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指 す。
(1) 外国語の音声や文字、語彙、表現、文構造、言語の働きなどについて、日本語と外国語との違いに気付き、これらの知識を理解するとともに、読 むこと、書くことに慣れ親しみ、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする。
(2) コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて、身近で簡単な事柄について、聞いたり話したりするとともに、音声で十分に慣れ親しんだ外国語の語彙や基本的な表現を推測しながら読んだり、語順を意識しながら書いたりして、自分の考えや気持ちなどを伝え合うことができる基 礎的な力を養う。
(3) 外国語の背景にある文化に対する理解を深め、他者に配慮しながら、主 体的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度を養う。
よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ、物事を多面的・多角的に考え、自己の生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。
探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 探究的な学習の過程において、課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け、課題に関わる概念を形成し、探究的な学習のよさを理解するようにする。
(2) 実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を集め、整理・分析して、まとめ・表現することができるようにする。
(3) 探究的な学習に主体的・協働的に取り組むとともに、互いのよさを生かしながら、積極的に社会に参画しようとする態度を養う。
プログラミングを体験しながら論理的思考力を身に付けるための学習活動
探究的な学習の過程においては、コンピュータや情報通信ネットワークなどを適切かつ効果的に活用して、情報を収集・整理・発信するなどの学習活動が行われるよう工夫すること。その際,コンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得し、情報や情報手段を主体的に選択し活用できるよう配慮すること。
ボランティアや体験活動
自然体験やボランティア活動などの社会体験、ものづくり、生産活動などの体験活動、観察・実験,見学や調査、発表や討論などの学習活動を積極的に取り入れること。
集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ、様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して、次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
(1) 多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し、行動の仕方を身に付けるようにする。
(2) 集団や自己の生活、人間関係の課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定したりすることができるようにする。
(3) 自主的、実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして、集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに、自己の生き方についての考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養う。
細かな時間割は学校により異なりますが、下は一般的な一日の流れです。
(スマートフォンの場合横にスワイプしてご覧下さい)
登校 | 8:00 ~ 8:25 |
ホームルーム(朝の会) | 8:25 ~ 8:35 |
1限目 | 8:35 ~ 9:20 |
2限目 | 9:25 ~ 10:10 |
休み時間 | 10:10 ~ 10:30 |
3限目 | 10:30 ~ 11:15 |
4限目 | 11:20 ~ 12:15 |
昼食 | 12:15 ~ 13:00 |
休み時間 | 13:00 ~ 13:20 |
清掃 | 13:20 ~ 13:40 |
5限目 | 13:40 ~ 14:25 |
6限目 | 14:30 ~ 15:15 |
ホームルーム(5限目まで) | 14:25 ~ 14:35 |
ホームルーム(6限目まで) | 15:15 ~ 15:25 |
登校時間は8:00から8:20。地域によっては集団登校をしたり当番制で大人が付き添ったりしている学校もあります。
8:25から8:35まで、朝の会(朝礼)を行います。担任が必要事項を連絡したり、提出物を集めたり、健康チェックをしたりします。
8:45から1時間目が始まり、各授業45分で組まれています。
休み時間は5〜10分程度、2時間目と3時間目の間は20分の休み時間があります。
4時間目の後、昼食になります。約15分が準備の時間、20分で食事をして、10分で片付けをします。
13:00から13:20まで昼休みの時間となります。外で遊んだり、教室内や図書室に行くなどそれぞれの時間を過ごします。
13:20から13:40まで掃除の時間となり、それぞれの担当の場所を掃除します。
一日の終わりに担任が連絡事項を伝え、生徒の保護者に渡す手紙などを配布します。
登校同様、集団で下校する学校もあります。
授業数の増加により、月に1〜2回、土曜日に授業をする学校も増えています。また、運動会や授業参観、特別活動を土曜日に設けることもあります。
* 日本の学校制度と公立・私立・インターナショナルスクールの違い
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