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電気自動車はどこで充電できる?家で充電できるようにするには?

環境意識が高まるにつれ電気自動車の売り上げが伸びています。日本政府も「2035年までには新車販売で電動車100%を実現する」という目標を掲げていますので、今後ますます電気自動車の販売台数が増える事が予想されます。今回はその電気自動車を充電出来る場所、また自宅に充電設備を作る方法についてご説明致します。

1. 電気自動車を充電できる場所

充電できる場所は急速に増えており、全国に2万1千箇所以上(2022年3月末現在)あります。充電設備がある施設は、飛行場や市役所などの公共施設の駐車場・大型のコンビニエンスストア・商業施設・宿泊施設・コインパーキング・道の駅・高速道路のSA・PAなどです。

コンビニエンスストアや・道の駅・SA・PAなどは短時間で充電できる急速充電器が設置されていますが、宿泊施設などの長時間駐車する施設には、充電するのに8時間~14時間程度かかる普通充電器が設置されている事が多いようです。また一部のカーディーラーや商業施設では、無料で充電ができます。ただし、施設によっては条件付きで無料になる事もありますので、利用する前に確認される事をお勧め致します。

充電可能な施設には下記のマークが掲示されています。

下記のサイトで充電できる施設を検索することができます。

Fast Charge Map:https://www.chademo.com/#map

下記のサイトでは、無料で充電できる施設を指定して検索できます。(日本語のみ)

GoGoEV:https://ev.gogo.gs/

Yahoo! MAPの最新版のアプリでも、充電器を備えた施設の場所や充電料金などを確認できます。(日本語のみ)

2. 家に充電設備を作るには?

電気自動車は、車両に標準装備されている普通充電用ケーブルをコンセントに差し込めば充電できますが、充電用のコンセントを家に設置する工事は電気工事となる為、「第二種電気工事士」以上の資格が必要となります。専門的な技術が必要な工事ですので、(必ず資格のある施行業者に依頼してください。

費用は、「コンセントを壁面に設置するか、スタンド型にするか」「自宅の分電盤の状況」「分電盤から設置するコンセントまでの距離」等によって違ってくるのですが、概ね4万~12万円程度のようです。但し、倍速充電ができる等高性能な製品を選んだ場合には20万円以上かかる事もあるようです。

施行会社によって金額にばらつきがありますので、複数の施工業者に現地調査を依頼し、見積を作成してもらう事をお勧めいたします。その際、費用について細かい説明があるか(基本料金に含まれている工事・オプション料金がかかる工事の内訳等)、保証やアフターサービスがしっかりしているかが、施行会社を決定するポイントとなります。

*賃貸物件の場合は、工事の前に設置に関して賃貸人の許可を得る必要があります。また、工事費用負担の割合、原状回復工事が必要かどうかについても予め話し合っておく事が必要となります。

3. 電気自動車の充電方法についてまとめ 

充電できる施設が増えてきましたので、外出先で充電する事も以前に比べて容易になっています。また、無料で充電できる場所を利用すれば節約にもなります。

一方、家に充電設備を設置すれば、施工費用はかかりますが、好きな時間に順番待ちする事なしに充電する事ができますし、深夜電力等のお得なプランを選べば節約もできます。

電気自動車の普及は今後も進み、充電可能な施設もさらに増える事が予想されます。充電設備付きの駐車場が完備された分譲マンションも増えてきています。一般家庭への設置費用の値段も下がってくる可能性もありますので、電気自動車がより利用しやすい社会になって行く事が期待できそうです。