Mottainai(もったいない) という言葉は、世界の共通語として色々な国で使われています。
Mottainaiには様々な意味が込められており、モノを大切にする、モノや能力を最大限に活用するという古来からの日本人の精神を反映しているとても美しい日本語です。
ここでは言葉の意味や例文、もったいない精神について解説させていただきます。
日本人が“もったいない”という言葉を使う時、状況に応じて頭の中に次のような感情があります。
1. まだ使えるのに無駄にしなくても…残念
消費しないように気を付けよう
2. 無駄にしてしまった、消費しすぎている… 残念
良いモノや機会を逃してしまった…残念
3. もう少し力を出せば良いのに… 残念
良いところが表にでていない、生かされてない… 残念
4. 〇〇には良すぎて不釣り合いだ。〇〇するには良すぎる。
5. 〇〇には不相応でありがたい、恐縮だ。
上記のような感情や状況は、日本語では『もったいない』の一言で表現できますが、外国にはこれと同じ意味を持つ一言が存在しません。 もったいないは一言で様々な意味をもつ便利な言葉です。
もったいない の日本語の例文です。 上記の番号の状況に応じた例文となっております。
1. 1回しか使ってないのに、捨ててしまうのはもったいないよ!
もったいないからこの紙を再利用しよう。
2. このお肉、消費期限が過ぎてる! もったいない事をしたなー。
また電気を付けっぱなしにしている!電気がもったいない!
今月は買い物しすぎたなー お金がもったいない…
A社の株を薦められた時に買っておけば良かった。もったいない事をした。
3. もっと勉強すれば合格できるのに! やらないのはもったいないよ!
効果的な見せ方をすればもっとアピールできるのに、良いところが隠れているのはもったいない。
4. 味のわからない子供にその高級なお肉を食べさせるのはもったいない。
彼女美人だねー。お前にはもったいないよ(笑)!
この時計すごく高かったんだ。もったいなくて使えないよ。
5. もったいないお言葉をいただいて、大変恐縮です!
日本人は古くより、物やお金、資源やエネルギーを大切に使い、無駄にしない精神を先人より受け継いできました。
日常生活の中で、祖父母や父母等から『もったいない』という言葉を何度も聞かされて、自然にもったいない生活をしないように気を付けています。
日本人は古来から、すベてのものに魂が宿ると考えてきました。
室町時代に入ると、道具や生き物を大切に扱うための教えとして「つくも神」が誕生します。
つくも神は、長い年月を経た道具などに宿る神や精霊。
室町時代に描かれた「百鬼夜行」には、鍋や釜、琵琶や琴などに宿るつくも神が妖怪に化けた姿で登場します。ものを簡単に捨てるのではなく、大切に使いましょうという教えが描かれているのです。
日本では1982年に公共のテレビCM広告で、食べ物を無駄しない事を啓発するため、”もったいないお化け”のCMが流されました。
その頃の子供達は、好き嫌いで食べ物を残したりすると『もったいないお化けが出るよ~』と親に注意されて育ちました。
もったいないという言葉は、日本人の『もったいない精神』を表すとても意味のある言葉です。
英語で江戸時代のサステナビリティについて解説しています。
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