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日本での滞在先:ホテルとマンスリーマンションの比較

日本に滞在する際、ホテル、マンスリーマンション、賃貸マンションのどれがよいか、滞在期間や場所、同居人の有無によってお薦めできる滞在先、マンションのタイプが違ってきます。この記事では、滞在期間に応じてそれぞれの特徴をご紹介します。

 


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1ヶ月未満の短期滞在: ホテル/ビジネスホテルまたはAirbnb

ホテル滞在の特徴

快適さと利便性

ホテルでは、毎日の掃除、シーツやタオルの交換、ルームサービス、館内レストランなど多くのサービスが提供され、快適に生活することができます。タオルやシャンプー、ボディーソープ、歯ブラシなどのアメニティも揃っているところも利点です。多くのホテルは主要観光地や交通の便の良い場所に位置しているため、ビジネス、観光のどちらにも最適です。

多様な選択肢

豪華な五つ星ホテルから予算に優しいビジネスホテルまで、さまざまな好みや予算に対応した幅広いホテルの選択肢があります。

Airbnb

ローカルを体験できる

Airbnbでは、伝統的な日本家屋から現代的なマンションまで、住宅地にある物件に滞在できるため、日本の暮らしに馴染む体験をすることができます。

ファミリーやグループに対応

Airbnbの宿泊施設は、キッチン設備や広いリビングエリアを提供していることが多いため、特にファミリーやグループにとって便利でしょう。

*ホテル(一部の長期滞在型ホテルを除く)やAirbnbでは、住民登録を取得することはできません。

1ヶ月以上1年未満の中期滞在: マンスリーマンションまたはサービスアパートメント

マンスリーマンションやサービスアパートメントの魅力は、長期契約で一般的に必要とされる敷金や仲介手数料といった初期費用がかからないことや、収入審査がないことが挙げられます。さらに、家具、家電、インターネットが家賃に含まれている場合がほとんどで、到着後すぐに生活を始めることができます。

初期費用と退去費用が最小限で、通常の賃貸契約で必要とされる詳細な契約が不要なこと、家具や家電が備わっていること、保証人が必要ない場合が多いことが特徴です。月々の家賃は長期賃貸アパートと比べて割高になる場合があります。

東京、横浜、大阪、神戸などの大都市には英語対応のマンスリーマンションやサービスアパートが存在しますが、地方都市には英語対応のアパートメントは殆ど存在しません。来日前に外国からホテル以外の滞在先を探すのは難しいでしょう。また、日本にあるマンスリーマンションやサービスアパートの多くは、単身用に用意されております。寝室が分かれた2Bedroom以上の部屋は、供給量が少なく、なかなか空きがありません。

*ほとんどの場合、マンスリーマンションやサービスアパートメントでの住民登録が可能です。

マンスリーマンション

コストパフォーマンスの良さ

マンスリーマンションは、数ヶ月の滞在に対してコストパフォーマンスの良い選択肢です。大体の場合、最低賃借期間が1ケ月以上で予約可能。マンスリーマンションには、家具や調理器具などの必需品が揃っていることが多く、中期滞在に便利です。さらに、電気、暖房、インターネット使用料などの光熱費が家賃に含まれていることが多いのも特徴です。

生活感のある雰囲気

マンスリーマンションでは自炊ができるため、ローカルな生活の雰囲気を楽しむことができ、ホテル滞在とは異なる体験をすることができます。

 

サービスアパートメント

コンシェルジュサービス

サービスアパートメントは、マンションの利点とホテルのサービスを兼ね備えています。多くの場合、ハウスキーピング(別料金の場合あり)、フロントサービス、時にはジムやプールなどの設備があることもあります。また、マンスリーマンション同様、電気、暖房、インターネット使用料などの光熱費が多くの場合で家賃に含まれています。

ビジネス旅行者に最適

数ヶ月の滞在が必要となるビジネス旅行者に最適で、マンションの広さと、ホテルのサービスの両方を味わうことができます。

1年以上の長期滞在: 長期賃貸

長期賃貸物件には、家具付き、家具なしの物件があり、場合によっては家電が設置されていることもあります。家賃だけを考慮すると、1年以上滞在する場合、長期契約の方が短期契約よりも経済的です。さらに、長期契約の利点として、家具を海外から持ち込んだり、好きなものを新しく新調したりと、自分好みのものを揃え、インテリアも自由に決めることができることメリットでしょう。光熱費は使用した分だけ支払うため、光熱費を抑えることができるかもしれませんし、短期物件よりも長期賃貸物件の方が間取りが広いことが多いのも特徴です。

家具付き長期賃貸物件

即入居可能

家具付き賃貸アパートは、すべての必要な家具や家電が完備されており、個人の持ち物だけで入居できます。家具の購入の手間を避けたい駐在員や長期滞在者にとって理想的です。

柔軟な契約

これらのアパートメントは、固定された長期計画を持たない国際的な居住者のニーズに合わせて柔軟な賃貸契約を提供することがよくあります。

家具なし長期賃貸物件

カスタマイズ

家具なしのアパートメントは、生活空間を自分の好みに合わせてカスタマイズする機会を提供します。日本での長期滞在を計画し、個人の生活環境を作りたい人にとって理想的です。

月額費用の低減

初期設定費用は家具や家電の購入の必要性により高くなるかもしれませんが、家具なしのアパートメントの月額家賃は一般的に家具付きのものよりも低いです。一部の物件には、すでに家電が設置されている場合もあります。また、長期賃貸の場合は、賃貸借契約において、『契約開始から1年未満で解約した場合は、短期解約の違約金として賃料の1ケ月分を支払う』と規定されている場合が多くみられます。このため、長期賃貸の物件は1年以上滞在する方にお薦めです。 

光熱費など

一般的な長期賃貸の物件には電気・ガス・水道などの公共料金は賃料に含まれいないため、使った分だけの支払いとなり、合理的です。

まとめ

日本での滞在先の選択は、滞在期間とどのような生活を送りたいかによって決めると良いでしょう。ホテルやAirbnbは短期滞在に最適です。中期滞在には、マンスリーマンションやサービスアパートメントがコストと利便性の良さを提供します。長期滞在には、家具付きまたは家具なしの賃貸物件が居心地の良い暮らしの空間を提供します。これらのオプションをしっかりと考慮することで、日本での快適で楽しい滞在を確保できるでしょう。