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外国人が日本で銀行口座を開設するには?

日本に移住した外国人がまず最初に必要となることの一つが、銀行口座です。給与の振込や公共料金の支払いから、場合によってはクレジットカードの作成まで、銀行口座がないと手続きができません。この記事では、日本の銀行や口座の種類、口座開設に必要な書類、英語で手続きができる銀行を紹介します。

日本の銀行の種類

日本の銀行は、以下のように分類されます。

都市銀行

都市銀行とは、銀行法に基づいて設立された銀行です。主要都市に拠点を置き、全国規模で展開されています。預金額や融資額が多く、大企業や上場企業との取引が多いのも特徴です。都市銀行の口座があれば、ゆうちょ銀行を含む他行のATMやコンビニで現金を引き出すことができます(別途手数料)。

2023年3月現在、みずほ銀行、MUFG銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5銀行が、日本の都市銀行です。

地方銀行

地方都市に本店を置き、地域密着型の銀行です。地元の企業や個人との取引が多いのが特徴です。日常的なお金のやり取りを考えると、近くに支店やATMがある銀行が望ましいため、大都市に住んでいる方は都市銀行、地方に住んでいる方は地方銀行が便利でしょう。住んでいる地域に支店やATMがあると、手数料を節約することもできます。地方銀行の例として、北海道銀行、千葉銀行、横浜銀行など、銀行名の中に地域名を入れている銀行が多くあります。

地方銀行II

第二地方銀行は、中小企業にとって心強い味方です。地方銀行と第二地方銀行の違いは、その歴史的背景にあります。第一地方銀行が株式会社であるのに対し、第二地方銀行は相互銀行を前身としています。

信託銀行

信託銀行は、地域に根ざした非営利の協同組合組織です。信託銀行の監督官庁は金融庁で、営業地域は限定されており、地域社会の活性化と相互扶助の促進を目的としています。会員は、営業区域に拠点を置く中小企業や個人事業主、営業区域に勤務またはその地域に住む住民などです。

その他の銀行、ネット銀行

上記以外の銀行で、実際に店舗を構えている銀行もありますが、最近では口座開設手続きや取引をオンラインのみで行う銀行も増えています。イオン銀行、楽天銀行、ソニー銀行などがその例です。また、英語でのサービスを提供する銀行も増えてきています。

銀行口座の種類

銀行には、次のような口座があります。

1) 普通預金: 一般的な口座

2) 通常貯金: ゆうちょ銀行の口座で、一般預金より少し高い金利が設定されています。

3) 定期預金: 金利が高いが、引き出しの際に事前連絡が必要な場合があります。

4) 当座預金: 主に企業で使います

5) 外貨預金・外貨定期預金

普通預金口座が一般的な口座です。

銀行口座開設の流れ

支店のある銀行で口座を開設するには、自宅近くの支店、勤務先の近くの支店、勤務先が指定する支店のいずれかを選択する必要があります。これら以外の支店を希望した場合、理由を聞かれ、断られることがあります。口座開設は、銀行の窓口で行います。必要事項を記入し、手続きが完了すれば、その日のうちにキャッシュカードを受け取ることができます(または、口座開設から約1週間後に簡易書留で自宅の住所に配達されます)。最近では、インターネットで口座開設ができる銀行も増えています。必要書類は銀行によって異なる場合がありますので、必ず事前に確認してください。

外国人の口座開設の条件

以下は主な必要書類です。銀行により異なる場合があるので事前にご確認願います。

* パスポートと有効なビザ(3ヶ月の観光ビザでは口座開設はできません)

* 在留カード(現住所が記載されたもの)

* 住民票 (海外への送金を行う場合はマイナンバー入りのものが必要

* Tax identification 番号(国により必要)

* 雇用証明書または在籍証明書

* (日本の) 携帯番号

* 印鑑(下に記載のPREATIAや新生銀行などでは不要)

* Supplementaryカードが必要な場合:婚姻証明書または住民票に夫婦の名前が記載されているもの

英語対応が可能な銀行

以下は英語で口座開設ができる銀行です。

PRESTIA (SMBC Trust Bank Ltd.)

PRESTIA (SMBC Trust Bank Ltd.)では印鑑不要で口座開設ができます。支店により英語対応のスタッフがいなところもありますので事前にご確認を。


ソニー銀行

ソニー銀行はアプリで口座開設をすることができます。詳細はこちらへ(英語)


楽天銀行

楽天銀行はコンピュータやスマホから英語で口座開設が可能です。


セブン銀行

セブン銀行も説明に沿って進むだけで英語で口座開設ができます。


新生銀行

新生銀行もすべて英語で口座開設可能です。


ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は多くの窓口で英語対応を行なっていませんが、口座開設の案内が多言語でホームページ上に掲載されています。

公共料金の引き落とし

電気・水道・ガス料金等は、銀行口座から引き落としで支払うのが一般的です。毎月銀行やコンビニで支払う手間が省けて便利なので、引き落といしの手続きを行っておきましょう。

キャッシュカード

口座開設後、通常約1週間後にご自宅の住所まで本人限定受け取り郵便にて送付されます。

口座解約

銀行で必要な書類をもらい手続きをします、。通常、身分証明書、通帳、キャッシュカード、印鑑(またはサイン)が必要です。